この3連休、5回目の富士登山に行ってきた。
今の時期にしては天気にも恵まれ、寒かったものの無事山頂に立ちつことができ、且つ
お鉢めぐりまでできてしまった。快挙である。日頃の私の行いに、神様がきちんと応えて
くれたと勝手に解釈(笑)
さて、表題の件。
毎年、富士登山は旅行会社のバスツアーに参加するのだが、ちょっとしたコミュニケーションの努力は、人をとてもラクにする武器になるということを、改めて実感した出来事があった。朝の出発時、添乗員の彼はたった一人で参加者の受付を行っていた。参加者は受付を済ませると自分のバスに乗り込んでいくのだが、実は席順が決まっていた。席順名簿がバスの入口に貼り付けてあったのだが、誰もそんなものには気づかない。人は色んなものを見ているようで見ていない。私達は席順通りに座ったが、しばらくして多くの人が席の交換を余儀なくされ、バスの中はちょっとした混乱状態になった。
さて、ここで思ったこと。・・・「たった一言、先に言うだけなのに。」
これこそまさに、アサーション(自己主張)である。一人で忙しかった添乗員の彼を思えば、バスの運転手さんが少し気を利かせてくれたらよかったのにと思う。たった一言「席順を確認してから座ってください。」と言うだけで、混乱は防げたのだ。
自己主張というと、何かを押しつけられそうな感じがしてネガティブなイメージを持つかもしれないが、上記のようなことも立派な自己主張である。ある事実を先に知らせておくことにより、無駄な時間や労力を省け、自分も相手も「得」するのだ。
ちょっとした先回りの「言葉配り」は、予想以上に物事をスムーズに運ばせてくれる。何気ない前情報が、その後に訪れる結果を何倍も良いものにしてくれることが多いのである。
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